インフラエンジニアへの転職 | 未経験でも可能な理由や必要なスキルを解説

インフラエンジニアへの転職を検討していて、未経験でも実際に転職できるのかお悩みではないでしょうか。

未経験からでもインフラエンジニアを目指すことは可能です。今回は、インフラエンジニアへの転職を検討中の方に向けて、未経験でも可能な理由や仕事内容ついて解説します。

必要な資格やスキルについても合わせて解説するので、インフラエンジニアへの転職に少しでも興味のある方は、本記事の内容を参考にしてください。

関連記事：インフラエンジニアに強い転職エージェントおすすめ17選｜各サービスを徹底比較

インフラエンジニアに未経験でも転職できる理由4選

インフラエンジニアへの転職は、未経験者にとっても十分可能です。IT業界は常に進化し続けており、新たな技術を学ぶ意欲があれば、未経験者でも十分に活躍できるチャンスがあります。インフラエンジニアに未経験でも転職できる理由を4つ紹介します。

• インフラエンジニア志望者が少ないから
• 保守運用案件が多く需要が高いから
• 勉強できる環境が充実しているから
• 新しい技術を身につければ即戦力になれるから

それぞれ詳しく解説していきます。

インフラエンジニア志望者が少ないから

インフラエンジニアへの転職は、未経験者でも可能です。そのひとつの理由は、インフラエンジニアを目指す人が少ないからです。

この現状は、企業側が新たな人材を求めているというチャンスを生み出しています。未経験者でも、自己学習や研修を通じて必要なスキルを身につけることができれば、インフラエンジニアとしてのキャリアをスタートすることが可能です。

保守運用案件が多く需要が高いから

近年、IT技術の発展に伴い、企業におけるシステム基盤の重要性が増しています。その結果、インフラエンジニアの需要が急増しており、未経験者でも転職できるチャンスが広がっています。

中でも、保守運用案件の需要が特に高いため、未経験者でも比較的転職しやすい環境となっています。保守運用案件とは、企業のシステム基盤を維持・管理する業務です。具体的には、以下のような業務が含まれます。

• システムの監視
• トラブル対応
• 定期的なメンテナンス
• バージョンアップ
• セキュリティ対策

これらの業務は、高度な専門知識やスキルがなくても、マニュアルや先輩の指導を受けながら徐々に習得していくことができます。

勉強できる環境が充実しているから

インフラエンジニアに未経験でも転職できる理由のひとつは、インフラエンジニアを学ぶための環境が充実しているためです。

近年、オンライン教育プラットフォームや専門学校、研修プログラムなど、インフラエンジニアとしてのスキルを身につけるための多様な学習サービスが提供されています。これにより、未経験者でも自己学習や研修を通じて必要な知識や技術を習得し、キャリアをスタートさせることが可能です。

新しい技術を身につければ即戦力になれるから

インフラエンジニアの役割は、企業や組織のITインフラストラクチャーを設計、構築、管理することです。この領域では常に新しい技術やツールが導入され、進化しています。

未経験者でも、新しい技術やツールを積極的に学習し、実践することで、短期間で成長し、即戦力となることができます。また、未経験者であっても、プロジェクトにおける新鮮な視点やアイデアを持つことができるため、チームに新しい刺激を与えられるでしょう。

インフラエンジニアとは

インフラエンジニアは、エンジニアの中でも、サーバーやネットワークなどのIT基盤を担当する専門家です。

一般の人々が利用する様々なITサービスをスムーズに動かすために欠かせない役割を果たしています。その重要性から、インフラエンジニアは現代社会において不可欠な存在と言えるでしょう。

インフラエンジニアの仕事内容

ITインフラは、ITの世界において極めて重要な存在です。このITインフラを専門的に担当する職種がインフラエンジニアです。彼らの仕事内容は、大きく以下の3つに分類されます。

設計

インターネットを通じたサービスやシステムをスムーズに機能させるために必要な設備や回線などを計画し、設計します。

構築

設計図をもとに、デバイスやサーバーなどの機器をケーブルで接続し、IT環境を構築します。

運用・保守

システムが稼働し始めた後は、機器やサーバーが正常に動作しているかを定期的に監視し、問題があれば迅速に対処します。

このように、インフラエンジニアはITインフラの設計から構築、そして運用までを担当します。スムーズな情報システムの運用を支えています。

インフラエンジニアの平均年収

インフラエンジニアの平均年収は、以下のようなデータがあります。

引用元：求人ボックス給料ナビ

求人ボックス給料ナビによると、インフラエンジニアの仕事の平均年収は約520万円とされています。この数字は、日本の平均年収と比較して高い傾向にあります。

具体的には、月給で換算すると43万円であり、初任給は約21万円程度が相場です。また、派遣社員の場合の平均時給は2,244円であり、アルバイトやパートの場合は1,250円となっています。

これらの情報は参考の一部であり、具体的な年収は個々の経験、スキル、地域、業界、企業規模などにより大きく変動します。

また、インフラエンジニアの中でもサーバーエンジニア、ネットワークエンジニア、データベースエンジニアなど、担当するインフラの種類によっても年収には違いがあります。

インフラエンジニアに未経験から転職するために必要なスキル

未経験からインフラエンジニアに転職するには、以下のスキルを身につけることが重要です。

• サーバーに関する知識やスキル
• ネットワークに関する知識やスキル
• クラウドサービスに関する知識やスキル
• セキュリティに関する知識やスキル

これらのスキルは、専門的なトレーニングや自己学習、実際の業務経験を通じて身につけることができます。また、各スキルに関連する資格を取得することも、自身のスキルを証明し、転職の機会を増やす助けとなるでしょう。

サーバーに関する知識やスキル

LinuxやWindowsなどのオペレーティングシステムの理解、サーバーの設定や管理、トラブルシューティングなどが含まれます。

ネットワークに関する知識やスキル

TCP/IPやHTTPなどのネットワークプロトコルの理解、ネットワーク機器の設定や管理、ネットワークの設計や構築などが含まれます。

クラウドサービスに関する知識やスキル

AWS、GCP、Azureなどのクラウドサービスの理解と利用経験が求められます。これには、仮想マシンの作成や管理、ストレージとデータベースの利用、ネットワークの設定、セキュリティの管理などが含まれます。

セキュリティに関する知識やスキル

情報セキュリティの基本的な知識、ファイアウォールやIDS/IPSの設定と管理、脆弱性対策、セキュリティポリシーの策定と適用などが必要です。

未経験からインフラエンジニアを目指す人におすすめの資格

未経験からインフラエンジニアを目指す人にとって、資格取得はスキルアップと転職活動を有利に進めるのに有効です。以下は、未経験者におすすめの資格です。

• 基本情報処理技術者
• OCNA
• LPIC

基本情報処理技術者

IT全般の基礎知識を問う国家試験です。インフラエンジニアに必要な知識も含まれているため、最初のステップとしておすすめです。資格を取得すればネットワークやデータベースに関して知識を証明できます。

CCNA

Cisco Certified Network Associate（CCNA）は、シスコシステムズ社によって提供されるネットワークエンジニア向けの入門レベルの認定資格です。

この資格は、ネットワーキングの基本的な知識やスキル、特にスイッチング、ルーティング、無線接続、セキュリティなどの広範な領域をカバーしています。CCNA資格を取得することは、ネットワークエンジニアとしての基本的な能力の証明となります。

LPIC

「LPIC（Linux Professional Institute Certification）」は、Linux操作に関するスキルを証明する国際的な認定資格です。Linuxは、サーバーや組み込みシステムなど様々な場面で使用されるオープンソースOSのことです。

日本では多くの人が資格を取得しています。幅広いLinux知識を身につけたい方にとって、LPICはおすすめの資格です。

インフラエンジニアに向いている人の特徴

インフラエンジニアは、社会を支える重要な役割を担う職業です。様々なスキルと知識が求められ、責任も大きい仕事です。インフラエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。

• 論理的思考力がある人
• チームワークが得意な人
• 自分の市場価値を上げたい人

論理的思考力がある人

論理的思考力がある人はインフラエンジニアに向いています。インフラエンジニアは、問題が発生した時に原因を分析し、解決策を導き出す必要があるためです。

論理的思考力とは物事を筋道立てて考えることです。論理的思考力は課題解決はもちろん、実行までの効率の良さにも影響してきます。

チームワークが得意な人

チームワークが得意な人は、インフラエンジニアに向いています。なぜなら、一人で作業するのではなく、チームと協力し、複雑なシステムやネットワークの問題を解決する必要があるからです。

プロジェクトを進めるにあたって、チーム内のコミュニケーションが重要となるため、チームワークは不可欠です。

自分の市場価値を上げたい人

自分の市場価値を上げたい人にとってインフラエンジニアは、おすすめです。エンジニアは需要に比べて供給が少ないためです。多くの企業がインフラエンジニアを探しています。

さらに高度なスキルを磨き続ければ、キャリアアップ・年収アップが可能です。

インフラエンジニアに転職する際の会社選びのポイント

インフラエンジニアに転職する際には、以下の2つのポイントを参考にして会社選びをしましょう。

• 研修制度が充実している
• 上流工程も請け負っている

研修制度が充実している

未経験からインフラエンジニアに転職する場合は、研修制度が充実している会社を選ぶことが重要です。研修制度が充実している会社であれば、入社後に必要なスキルを身につけることができます。

最初の研修だけでなく、継続的な研修がある企業だとキャリアアップしやすいでしょう。企業によっては、資格費用や講座費用を負担してくれるとこもあります。

上流工程も請け負っている

インフラエンジニアの仕事は、大きく分けて「上流工程」と「下流工程」があります。上流工程は、システム設計や構築などの業務を担当します。下流工程は、運用・保守などの業務を担当します。

運用・保守だけでなく、設計や構築といった上流工程も請け負っている会社であれば、幅広いスキルを身につけることができるでしょう。

インフラエンジニアの志望動機の例文

インフラエンジニアの志望動機の例文をいくつかご紹介します。

最新技術に興味がある人の志望動機

「私は常に最新のテクノロジーに興味を持っており、特にインフラストラクチャの領域に深い関心を持っています。インフラエンジニアとして働くことで、最新のテクノロジーを学び、それを活用してビジネスの効率化や安定性の向上に貢献したいと考えています。」

問題解決が強みの人の例の志望動機

「私は課題解決力が強みです。インフラエンジニアとして働くことで、日々新たな課題に直面した際に、それを解決するための最善の方法を見つけ出すことができると考えています。」

ビジネス貢献志向の動機

「私は技術がビジネスにどのように影響を与えるかに深い関心を持っています。インフラエンジニアとして働くことで、企業のビジネス目標を達成するために必要なインフラストラクチャを設計、構築、運用することができると考えています。」

成長志向の動機

「私は自己成長とスキルアップを重視しています。新しい技術やツールがどんどん出てくるので、常に学び続けスキルアップし、インフラエンジニアとして貴社のITの基盤を支え続けたいです。」

未経験からインフラエンジニアを目指す人におすすめの転職エージェント

現在転職エージェントは数が多く、様々な種類があります。その中でも、未経験からインフラエンジニアを目指す人におすすめの転職エージェントを3つ厳選しました。

• リクルートダイレクトスカウト
• マイナビITエージェント
• Geekly

それぞれの特徴や求人数などを比較し、自分に合った転職エージェントをぜひ見つけてください。

レバテックキャリア

レバテックキャリアはITエンジニア・クリエイター専門の転職エージェントで、特化型のサービスとして長い歴史があり業界トップクラスの実績を誇ります。

4,000社以上もの実績をもつレバテックキャリアが、転職希望者にあった求人を紹介してくれます。企業が提示する情報だけでなく、企業の担当者との直接のミーティングやヒアリングで見えてきた現場の声をもとに、適切なマッチングをサポートしてくれます。

ITエンジニアの転職エージェントとして高い評価を受けており、年収600万円以上の求人が多数あります。業界経験豊富なアドバイザーが在籍し、希望企業への転職成功率が96%と高いのも魅力です。インフラエンジニアを目指すなら確実に利用すべきサービスです。

サービス名	レバテックキャリア
運営会社	レバテック株式会社
公開求人数	約2万2,000件以上
非公開求人数	非公開
対応地域	関東・関西（大阪）・東海（名古屋）・九州（福岡）を中心に全国

マイナビITエージェント

マイナビITエージェントは、IT・Webエンジニア向けの転職エージェントです。最大の強みは、マンツーマンで転職支援をしてくれるキャリアアドバイザーの質の高さです。

キャリアアドバイザーは、あなたの経験やスキルを確認した上で最適なキャリアプランを提案してくれます。特に20代から30代の若手のキャリアアップ転職に強く、応募書類作成から面接対策まで親身にサポートしてくれます。

非公開求人や独占求人も豊富で、転職後の定着率が97.5%と高いのも特徴です。20代〜30代でインフラエンジニアに転職を検討中の人におすすめの転職エージェントです。

サービス名	マイナビITエージェント
運営会社	株式会社マイナビ
公開求人数	約1万8250件
非公開求人数	5862件
対応地域	全国

Geekly

Geekly（ギークリー）は、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。その専門性を活かした精度の高いマッチングと、求人票だけでは読み取れない情報の提供により、圧倒的な内定スピードとマッチング率を誇ります。

応募書類の作成やスケジュールの管理をしてくれるので、働きながらでもスムーズな転職が叶います。利用者の86％が現職を続けながら、転職に成功しています。残業が多くて転職活動に時間が取れない人は、ギークリーを利用するといいでしょう。

またITに特化しながら3万件以上の豊富な求人を保有しているのも魅力のひとつです。IT職種を熟知した専門のキャリアアドバイザーがあなたの希望に合った求人を紹介してくれます。

サービス名	Geekly（ギークリー）
運営会社	株式会社Geekly
公開求人数	約3万件
非公開求人数	非公開
対応地域	首都圏がメイン

インフラエンジニアに未経験から転職する際によくある質問

インフラエンジニアへの転職に関して、よくある4つの質問について紹介します。それぞれの内容をよく把握し、これからの転職活動の参考としてください。

• 仕事はきついのか？
• 年齢制限はあるのか？
• インフラエンジニアに向いている人は？
• 派遣からじゃないとインフラエンジニアになれない？

インフラエンジニアの仕事はきついのか？

インフラエンジニアの仕事は、突発的なトラブルの対応により、夜勤や長時間残業を伴う場合があります。勤務時間が不規則になることもあるため、きついと感じることもあるでしょう。

インフラエンジニアへの転職は年齢制限はあるのか？

インフラエンジニアには明確な年齢制限は無いものの、一般的には30歳前半までが未経験から転職できる目安です。

第二新卒など若い年代であれば、知識やスキルが少なくてもインフラエンジニアへの転職がしやすいです。年齢が上がるにつれてスキルや経験が重視されるため、30代後半では転職の難易度が高くなる傾向にあるからです。

インフラエンジニアに向いている人は？

インフラエンジニアに向いている人は、ロジカルシンキングができ、機械が好きで、細かい部分に気づける人です。また、効率化を求め、コミュニケーションスキルが高く、冷静で、黙々と作業に取り組むことが好きな人も向いています。

派遣からじゃないとインフラエンジニアになれない？

インフラエンジニアになるために必ず派遣から始めなければならないということはありません。派遣から始めることもひとつの方法ですが、直接雇用や他のIT職種からの転職など、様々な道があります。自分がどのルートから入ればインフラエンジニアになりやすいか考えるといいでしょう。

まとめ

本記事ではインフラエンジニアに未経験でも転職できる理由や仕事内容、必要なスキルについて解説しました。論理的思考力やチームワークが得意な人は、インフラエンジニアに向いています。

未経験でもインフラエンジニアは目指せるので、紹介した転職エージェントを活用して、転職を成功させてください。